4人から貰った勇気

2018年10月。

自分の誕生日を迎えた直後のFGLで、4人に話したことがある。

 

「ツアー三重公演の時、実家に帰省するからカミングアウトしようと思う。」

 

 

そう言った直後に、「勇気を!」ってミキさんが手をギュッと握ってその上から白鳥さんの手があって

「そうするって決めたのなら私たちは勇気を。」

って。

 

この決断する勇気をくれたのは紛れもなく4人で。そんな4人からさらに勇気を貰ってしまった。

 

いつかは、言わなきゃいけない事ではあった。けれども、怖くて怖くてずっと言えなかった。しかし、誕生日当日。姉から来た誕生日おめでとうのメッセージに「ジェンダーで悩んでるのか何か知らないけど、そんなことで家族崩れるような家じゃないから。」って長文で送られて来て。

僕の父親は、2年前に大病を患って手術していて。再発していないけど、いつまで生きてるかわからないって感じで…。いつか言わなきゃを先延ばしにし続けられないなって。

僕は、パパっ子なので小さい頃はずっとくっついてたし、高校も大学も母親に勉強しろって圧力かけ続けてしんどかった時も「やりたいことやればいい。」って私立行かせてくれて…。

そんな家族に話さなきゃ行け時なのかもしれないと思って決断した。

 

 

三重公演の時。

ぺいちゃんが開口一番に「勇気をいっぱいあげなきゃ!」って。「もらいます。」って返したんだけど、きっと表情とか読み取られて「緊張してるんだぁー!」って白鳥さんに背中さすられてた。その手の温もりとか力とか凄く勇気になった。

 

「頑張れ」って言ってくれたきまるくん。

「難しいかもって思ったらやめたっていいんだからね。」って逃げる勇気もくれた白鳥さん。

「言うのが正義じゃないからね!」ってぺいちゃんも言ってくれた。

チェキ撮り終わったのに手をギュッと握ってくれたミキさんから貰った言葉

「あなたはあなただから!」

「こう言う時って、タイミングで『あっ!今だ!』っていう時が絶対あるから。無理しないで。私たちがついてる。」

 

欲しかった言葉以上のものを4人から貰った。

 

 

 

今回は母親にだけカミングアウトして結果は、僕の自認や格好は否定しないけど、男として働く場所が無いし難しいから戸籍変更には反対する。って感じでした。

 

悔しくて、悲しくて実家のベッドでめちゃくちゃ泣いた。自分は、人としできぞこないなんだって痛感した。元々そう思ってたけど。本当に自分は生きている価値がない人間なんだって突き付けられた。

 

その後FGL

大好きだったけど、来たら絶対泣くって並びながら話した2曲が冒頭連続出来てボロボロ泣いてた。

特典会で「どうだった?」って白鳥さんから話してきてびっくりした。上手く答えられなかった…。悲しさと優しさと色んな感情が入り混じって言葉に詰まっていたらミキさんが

「私たちはずっと一緒だから!」

って言ってくれたの。

 

その言葉を初めて信じたいって思った。

「ずっと一緒」を信じたいって思った。

本名も出身も知らないアイドルからの言葉を。オタクだけど、1人の人間として誰かを信じたいって思ったの。

4人の笑顔が。4人の与えてくれた言葉が。キラキラした宝石で。

そのキラキラを自分がもらうことは、怖くて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 

真っ黒に汚れた僕を真っ白な手を差し伸べてくれた4人。

 

 

僕は二丁目の魁カミングアウトと「ずっと一緒」に色んな景色を見たい。