就活生というマジョリティに疲れて髪を脱色した話

就活生。

それは呪いの言葉。皆同じ格好をして、同じようにエントリーシートを書き、同じようにスーツを着なければいけない宗教的イベント。

 

自分もそれに混ざって髪を黒くする為に丸刈りにしたり、就活1年前から説明会へ足を運んだりした。

 

それでも自分には、髪を黒くしなければならない理由、スーツを着なけれないけない理由が分からなかった。

そして、個性というか自分を押し殺してまでほぼ一生の職を見つけなければならないのかと思うと恐怖しか無かった。

 

やってみたいこと、やりたい事はあるけれど現実的でないからとキャリアセンターの人に否定されたりする。

エントリーシートだって、やりたい事を文字数で求めないで欲しい。「具体的」がとっても苦手だ。

 

就活しなければならないという脅迫概念が怖くて怖くてたまらない僕は、就職活動を諦めることにした。

大きな企業じゃなくてもいい。

自分に合った仕事を自分のなりたい姿で働けたらそれでいい。

と僕は思ったのだ。

 

そして、長年付き合いのある友人とオンライン飲み会をしていた時に、

「髪、ブリーチしようかな。」

と言いそのまま閉店間際のドラッグストアへ駆け込んで髪を脱色した。

 

そしたら、心が軽くなった。卒論に対する不安は計り知れないほどあるけれど。

 

元からマイノリティだらけの自分がマジョリティに溶け込むのは無理だった。

 

これからどうやって生きていこうかなんて全部自分次第だと思う。